製造技術
DME製造技術について DME(分子式CH3OCH3)は、天然ガス、石炭などの化石資源、バイオマスなどの再生可能資源から得られる合成ガス(H2,CO)から合成されます。 合成ガスから直接DMEを合成する直接法(1段法)と、まず、メタノール(分子式CH3OH)を合成し、次にメタノールを脱水してDMEを製造する間接法(2段法)があります。 間接法では、メタノール合成反応の効率がプロセス全体に大きな影響を与えます。
[間接法の反応式] ・メタノールの合成反応 4H2+2CO→2CH3OH ・メタノールの脱水反応 2CH3OH→CH3OCH3+H2O [直接法の反応式] ・DMEの合成反応 3H2+3CO→CH3OCH3+CO2
メタノール合成反応、DME合成反応については、反応温度と反応圧力から理論的に決まる平衡反応率と、実際に反応を促進する触媒の働きが重要になります。 図2に、メタノール合成反応、DME合成反応の平衡反応率を比較しています。DME合成反応が、低い圧力でより高い反応率を期待できることがわかります。一方、どちらの反応も発熱反応であり、触媒は高温になると活性が低下するため、反応温度の制御が大きな課題となります。
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